天使の涙(仮)
「……翔ならわかってくれるかもって思ったのに…。………頑張れって言って欲しかった。」
俯いて、そう言った。本当はこんなこと言うつもりないのに…。
「何それ…。俺が頑張れって言ったらアイツのとこに行けるってこと?じゃあ、やめろって言ったらやめるの?肝心な実々の気持ちはどうなるわけ?他人の意見に左右されるような気持ちなんだ?……………実々は何がしたいの?」
初めて見る怒った顔。
驚いたと同時に、どうして怒っているのか疑問に思った。
確かに、つい何時間まで不快に思っていた相手と付き合おうだなんて、普通じゃ考えられないこと。
理解出来なくて当然だ。
なのに、私は翔ならきっとなんて思い込んでいたんだ。
翔だって普通の人間で、普通の男で喜怒哀楽だって当たり前のように持ち合わせている。
それなのに私は、私のこと全て受け入れてくれる、何かと勘違いしていたんだ。
こんなことに今さら気付く自分にほとほと飽きれてしまう。
“何がしたい?”
それは私が一番知りたい。
何がしたいなんてわからない。教えてくれるなら、誰か教えて欲しいとさえ思う。
ただ一つだけ、わかることは、独りは嫌だということ。
過去から決別する何かが欲しい。
だから、“私だけの居場所”という型に自分を当てはめることで、何かが変わると思った。
俯いて、そう言った。本当はこんなこと言うつもりないのに…。
「何それ…。俺が頑張れって言ったらアイツのとこに行けるってこと?じゃあ、やめろって言ったらやめるの?肝心な実々の気持ちはどうなるわけ?他人の意見に左右されるような気持ちなんだ?……………実々は何がしたいの?」
初めて見る怒った顔。
驚いたと同時に、どうして怒っているのか疑問に思った。
確かに、つい何時間まで不快に思っていた相手と付き合おうだなんて、普通じゃ考えられないこと。
理解出来なくて当然だ。
なのに、私は翔ならきっとなんて思い込んでいたんだ。
翔だって普通の人間で、普通の男で喜怒哀楽だって当たり前のように持ち合わせている。
それなのに私は、私のこと全て受け入れてくれる、何かと勘違いしていたんだ。
こんなことに今さら気付く自分にほとほと飽きれてしまう。
“何がしたい?”
それは私が一番知りたい。
何がしたいなんてわからない。教えてくれるなら、誰か教えて欲しいとさえ思う。
ただ一つだけ、わかることは、独りは嫌だということ。
過去から決別する何かが欲しい。
だから、“私だけの居場所”という型に自分を当てはめることで、何かが変わると思った。