天使の涙(仮)
「……………。うん、わかんないかもね。例え俺じゃなくても。この際だから言わせてもらうけど、実々がそんなんじゃ相手が誰でも、実々の気持ちなんてわかるわけない。」

「どういう意味?」

「いつも殻に閉じこもって、自分から壁つくってさ。本当にわかって欲しいなら、実々が変わらないとダメだと思う。…実々の欲しい居場所だってこのままじゃ絶対手に入れられるわけない。」


こんなふうに言われたのは初めてだった。
どんな気持ちで言ったのかはわからないけど、私は“拒否された”そう思った。

そう思ったら一緒にいるのも嫌になった。

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