天使の涙(仮)

この手紙をどんな気持ちで書いて、どんな気持ちで俺のマンションまで来たんだろう。

傷付けて、傷付けて……本当なら俺のことを憎んでもいいのに。
それでも、“ありがとう”なんてどうして言える?

今更になって沙也加の愛の深さ、偉大さを知った。




なんとなくわかった気がする。
今、俺がしたいこと。
しなきゃいけないこと。


俺はずっと欲しかった。

見てみたいんだ、実々との未来を。

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