天使の涙(仮)


朝礼が終わってから、榊くんと加藤さんが“これからよろしく”と俺に話かけてきた。
それに答えるように“よろしく”と言った。

その二人は実々の方をチラッと見たけど、話しかけることはなかった。というよりは、話しかけたくても話しかけれないようだった。

俺も苦手なタイプだと思い話しかけなかった。

それから何日か経って仕事もなんとなく出来るようになって、パートのおばさん達から可愛がってもらえるようになった。
でも、要領が悪い俺は何かと面倒な仕事を押しつけられたり、残業させられたりするようにもなった。

その日も社員の松田さんから残業を変わってくれと言われ断れなく、残業をすることになっていた。

< 20 / 181 >

この作品をシェア

pagetop