天使の涙(仮)

どんな理由であれ、これから彼女の元に会いにいく男のすべきことではない。
でも伝えたかった。
それで実々が喜んだりすることはないし、何も変わらないんだけど…。
自己満足でもあり、願いでもあったんだ。
俺は実々の味方でいるから、実々も俺の味方でいてって。

自分勝手な考えだけど。
別に敵とか味方とか実際ないんだけど。

そう思うことで、これから出さなくちゃいけない答えを見つけられそうな気がした。

時計を見ると9時になろうとしていた。
実々の寝顔をもう一度見て、部屋を後にした。

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