天使の涙(仮)

「実はさ、昨日沙也加と別れたんだ。」

「へぇ~。」

興味なさそうに焼き鳥を頬張っている。
予想通りの返答だったけど、少しくらい興味もって欲しいと思った。

「なんでか聞かないの?」

「聞いて欲しいの?」

「そういう訳じゃないけど…」

「実際、聞いたところで何か変わんの?それに私には関係ないんだし。聞いて欲しいなら自分から話せば?」

とても冷たい態度に聞こえるけど、これは気遣いだってわかる。

ちゃんと話は聞いてあげるよっていうこと。
理解できないとケンカ売ってるようにしか聞こえないけどね。

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