天使の涙(仮)
あれからどれだけの時間が流れたのだろう。
やっと泣き止んだ私に、“落ち着くから”と水を飲ませた。
そして、寝るようにと促された。
「今はまだ言えないけど、いつか……私の話聞いてくれる?」
「もちろんだよ。」
“何の話?”なんて余計なことは言わず、頷いてくれた。
眠りに付くまで私のそばにいてくれた翔の優しさが胸に染みた。
穏やかな気持ち。
何年振りだろうか。
“変わりたい”そんなふうに思った。