流星☆BOY【移行更新中】
 きょとんと見上げる彼は、ハチミツどころか灼熱の太陽のように。

「僕、ヒメリと一緒!」

 どきんと心臓が跳ねてしまったのだけれど、答えじゃないことに気づく。


「ちょっ、そうじゃなくてっ……!!」

 あたしが食って掛かろうとしたとき、しかめっ面した母が呆れたようにため息をついた。


「んもう、ヒメリ忘れちゃったの?はとこのリュウセイくん」


 は、はとこ?

あたしは開いた口がふさがらない。


 はとこなんて会ったこともないし、いたことすら初耳なんですけど。

っていうか、さっき空から降ってきましたけど!?


 ぽかんとしてしまったあたしのパーカーの裾が引っ張られる。

彼が何かに気づいたように困った顔をしていた。



「ごめんね、記憶操作しちゃった」



 あまりにカワイく、そして当然のように言うもんだから。



「……な、なんなの、これ…」


 薄れ行く意識の中、両親と彼・リュウセイの心配する声はなんとなく覚えている。


 でも、夢であってほしいと、あたし自信が強く思ったんだ。

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