流星☆BOY【移行更新中】
 RS-0707、まるで機械みたいなそれが彼の名前。

「こっちでは『流星』って意味なんだって」

 どうしてそうなるのかは分からないけど、彼はピアス――トランスとやらを軽く見せながら教えてきた。


 それはそうなのかもしれない。

……でもね。


 眩暈を覚えそうになりながら、彼――リュウセイに目をやる。


「あたしはあなたが同い年だっていうほうが信じられないわ……」


 またなにか必死に言っていたけれど、これまたさっぱりわからない。

 簡単に言えば、年のとり方が違うらしい。

あたしの認識としては犬や猫みたいなもんだと勝手に解釈した。


 それよりも、どうしたらあたしを星に連れて還る、といわなくなるかを考えるほうが大切だった。


 どうにもリュウセイが同じ高校の制服を身に着けていると、違和感を感じてしまう。

まだ出会ったときの服のほうがしっくり馴染んでいる。


 高校生、というより、やっぱり小学生にしか見えない。


「じゃあね」

 あたしは校門にたどり着くと、リュウセイに職員室までの道を教え教室に向かった。

「うん、またあとでね、ヒメリ!」

 背後から聞こえるリュウセイの元気な声が恥ずかしくて、無視するように足早に去った。



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