流星☆BOY【移行更新中】
あたしは7月7日生まれだから、織姫の文字を逆にして、ヒメリ。
そんな不器用すぎるあたしにはトモダチもいなくって、一人で過ごすための図書室で先輩を見つけた。
名前が“星彦”さんって知ったときは、運命さえ感じていた。
それなのに、昨夜の夜空一つ思い出せなかった。
リュウセイがきて、振り回されるばっかりで。
「もしかしたらこんなキレイな天の川が流れていたかもしれないね……?」
ポケットに忍ばせていた先輩への手紙。
想いを綴ったけれど渡せなかった便箋を抜き取り、細く長く折りたたんで笹の葉に巻きつける。
神社によく見かける光景のようだったけど、短冊の代わりだった。
伝えられなかった、想い。
膝を抱えて、ただじっと水の音を聞いていたら予鈴が鳴り響く。
「そろそろ行かなきゃ」
体を起こして、スカートの裾を軽く払い、空の封筒をくしゃりとポケットにねじ込んだ。
フェンスに指をかけ思い切り足で蹴ってフェンスをよじ登っていると、人影がすっと現れる。
細い体なのに、どこかたくましくも見えるその腕を広げて見上げてくる。
「ヒメリ」
そんな不器用すぎるあたしにはトモダチもいなくって、一人で過ごすための図書室で先輩を見つけた。
名前が“星彦”さんって知ったときは、運命さえ感じていた。
それなのに、昨夜の夜空一つ思い出せなかった。
リュウセイがきて、振り回されるばっかりで。
「もしかしたらこんなキレイな天の川が流れていたかもしれないね……?」
ポケットに忍ばせていた先輩への手紙。
想いを綴ったけれど渡せなかった便箋を抜き取り、細く長く折りたたんで笹の葉に巻きつける。
神社によく見かける光景のようだったけど、短冊の代わりだった。
伝えられなかった、想い。
膝を抱えて、ただじっと水の音を聞いていたら予鈴が鳴り響く。
「そろそろ行かなきゃ」
体を起こして、スカートの裾を軽く払い、空の封筒をくしゃりとポケットにねじ込んだ。
フェンスに指をかけ思い切り足で蹴ってフェンスをよじ登っていると、人影がすっと現れる。
細い体なのに、どこかたくましくも見えるその腕を広げて見上げてくる。
「ヒメリ」