流星☆BOY【移行更新中】
 ちく、たく、ちく、たく……。

時計の秒針が進む音が、やけに耳障りだった。

 いくら陽が延びたとはいえ、外はすでに暗くなり始めていた。

「姫織、リュウセイくんからまだ連絡ないの?」

 母も心配そうに、リビングを右往左往していた。

「……うん」

 リビング入り口にある電話の前で立ちすくむあたしは、どうしていいかわからず、ただただ待つしかできないでいた。


 まだリュウセイが学校から帰ってきてない。

なにか隠し事があって、バレたくないみたいだから気づかないフリをした。

だけど、それを今更になって後悔しはじめる。


「やっぱり学校みてくる!」

 なんだかんだ気になりすぎて着替えるのも忘れていたあたしは、制服のまま家を飛び出した。


 こんなことになるならば、あの時、もっとしつこく聞けばよかったかな。

そうしたらこんなことにならなかったかもしれない。

 リュウセイのいう遠い“星”から来たというなら、この地球に来てまだ1日のリュウセイを一人にするなんて、あたしもどうかしてた。


 とにかく走るしかなかった。


「リュウセイ……!」


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