流星☆BOY【移行更新中】
「心配しないで。彼なら…学校裏の小川で見かけたけど…?」

「え?」

 あたしは思わず聞き返してしまった。


 どうしてそんなところに……?


そんな疑問を解くように先輩は少しずつ、話し始めた。



「放課後、彼がオレのところにやってきたんだ」

「リュウセイが、ですか……?」

 先輩はコクンと頷いて、手に持っていたペットボトルに口をつけた。

そして困ったような、少し照れながら先輩はチラリと目を向けてきた。


「で、キミからの手紙、受け取ったよ」


 え、えぇ……!?

「ちょ、ど、どうして……っ!?」

 つまり、あたしの気持ちが先輩に伝わってしまったということで。

でも、リュウセイはあたしを嫁にするとか。

だとしても、先輩が嘘ついてるように見えないし。


 混乱のしすぎであたしの思考回路はショート寸前だった。


「理由は分からないけれど、彼に言われたんだ」


 先輩はあたしの頭にそっと手を置いてきた。

 手紙の答えより、今は、リュウセイの言葉のほうに気をとられる。


 あたしの腰まで伸びたゆるいパーマがかかった髪は、気温の下がった湿っぽい風に撫でられる。

 その風の合間に聞こえる先輩の言葉を聞いてから、息をするのも忘れて。


 ほろり、ほろり、と涙が頬を伝う。


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