流星☆BOY【移行更新中】
「いったぁ…」

 衝撃であたしは砂煙の中、倒れこんでいた。

おかげで母から頼まれていた買い物のたまねぎやジャガイモが袋から転がり散っていた。

「げっほっ…!なんなのよ、一体…っ」

 ムセながら、半身を起き上がらせゆっくりと片目を開いた。

夏の学校のグラウンドでは、よくこういう光景を見る。

決まってスプリンクラーを動かしてくれるんだけど、街中ではそうはいかない。


 そのとき、立ち込める砂埃からうっすら影が伸びてあたしの手をとる。

刹那、ぐいっと腕を引っ張られ思わず立ち上がってしまった。



 なっ、何が起きてるの!?


 あたしの視界には煙にまかれた黒い人影。

ようやくその姿をはっきりととらえられる頃だ。


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