流星☆BOY【移行更新中】
初めてリュウセイと出会ったときと同じように、水っぽい音が響く。
今度はもっと耳に近いところで。
ちゅぅっ、
小さくあたしの頬の熱を奪うように唇を押し付けてくる。
「…りゅ、…りゅ……っ!!」
いいたいことは山ほどある。
けれどなかなか思うとおり喉を通過してくれない。
少しだけ冷たい感触が残る頬を片手で押さえた。
「僕の体、ココにきてヒメリに適応しようと調整してるみたい」
ニコリと微笑むリュウセイ。
相変わらず言ってる内容はよく分からないのだけど。
「きっとクラスの人たちに追いつくはずだよ」
と、いうことは、これからもぐんぐん伸びて、その分あたしとリュウセイの顔の距離も縮まってしまうんだろうか……?
そんな考えを振り払うように身震いする。
リュウセイは見透かすように、ネクタイを直していたあたしの手を握ってきた。
ドキドキする暇も与えてくれず、リュウセイはどんどんあたしの心に入ってきて……
「ヒメリをお嫁さんにするんだからね!」
リュウセイはそれだけ言い放つと、するりと抜けるように学校に走っていく。
極上の甘い言葉と笑顔を持っている、宇宙人。
そんな彼に見初められてしまったあたしの物語は始ったばかり。
「だっ、だから、どうしてそうなるのよっ!!」
終わった恋の余韻にも浸れずに、忙しい毎日が始まったのだった……。
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今度はもっと耳に近いところで。
ちゅぅっ、
小さくあたしの頬の熱を奪うように唇を押し付けてくる。
「…りゅ、…りゅ……っ!!」
いいたいことは山ほどある。
けれどなかなか思うとおり喉を通過してくれない。
少しだけ冷たい感触が残る頬を片手で押さえた。
「僕の体、ココにきてヒメリに適応しようと調整してるみたい」
ニコリと微笑むリュウセイ。
相変わらず言ってる内容はよく分からないのだけど。
「きっとクラスの人たちに追いつくはずだよ」
と、いうことは、これからもぐんぐん伸びて、その分あたしとリュウセイの顔の距離も縮まってしまうんだろうか……?
そんな考えを振り払うように身震いする。
リュウセイは見透かすように、ネクタイを直していたあたしの手を握ってきた。
ドキドキする暇も与えてくれず、リュウセイはどんどんあたしの心に入ってきて……
「ヒメリをお嫁さんにするんだからね!」
リュウセイはそれだけ言い放つと、するりと抜けるように学校に走っていく。
極上の甘い言葉と笑顔を持っている、宇宙人。
そんな彼に見初められてしまったあたしの物語は始ったばかり。
「だっ、だから、どうしてそうなるのよっ!!」
終わった恋の余韻にも浸れずに、忙しい毎日が始まったのだった……。
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