流星☆BOY【移行更新中】
それからなんなく授業が始まり、気がつけばお昼休みを迎えていた。
「ちがうちがう。そこはこっちの石だってば」
「ええ!?だって、本には…」
「ああっ、ほらテグスが絡まってる!」
「ど、どどどうしよう……!」
あたしはすでにパニック状態だ。
丁寧に絡まったテグス解いていく白河さんの手を、まじまじと見つめることで落ち着かせていた。
「結構橘さんっておっちょこちょいよね」
クスクスと含みを持たせた笑いを零した。
結構、ってどれくらいよ!
なんて皮肉に素直に反応したあたしを知ってか知らずか、目の前に手のひらを差し出してきた。
そこにはものの数分とかからず、先ほどの状態に戻ったテグス。
「はい、どーぞ」
楽しそうに笑う彼女に、悪態なんてつけるわけがなく。
「……あ、ありが…」
「ヒメリー!」
勇気を振り絞った御礼を遮るように抱きついてきたのは、もちろんリュウセイ。
身体はでかくなるのに、どうにも甘えるクセはなおらない。
「ちょ、ちょっと、リュウセイッ!」
ジロジロ見られているのにお構いなしのハチミツスマイル。
「お昼食べよう!」
たったそれだけの言葉に、身体すべてを使って嬉しそうに表現してくる。
あたしもこれくらい素直だったら、と思うとなんだか切なくなる。
とにかくギュウっと抱きしめてくるリュウセイを押し返すのが精一杯。
「ちょっと、待ってってば……っ」
「ちがうちがう。そこはこっちの石だってば」
「ええ!?だって、本には…」
「ああっ、ほらテグスが絡まってる!」
「ど、どどどうしよう……!」
あたしはすでにパニック状態だ。
丁寧に絡まったテグス解いていく白河さんの手を、まじまじと見つめることで落ち着かせていた。
「結構橘さんっておっちょこちょいよね」
クスクスと含みを持たせた笑いを零した。
結構、ってどれくらいよ!
なんて皮肉に素直に反応したあたしを知ってか知らずか、目の前に手のひらを差し出してきた。
そこにはものの数分とかからず、先ほどの状態に戻ったテグス。
「はい、どーぞ」
楽しそうに笑う彼女に、悪態なんてつけるわけがなく。
「……あ、ありが…」
「ヒメリー!」
勇気を振り絞った御礼を遮るように抱きついてきたのは、もちろんリュウセイ。
身体はでかくなるのに、どうにも甘えるクセはなおらない。
「ちょ、ちょっと、リュウセイッ!」
ジロジロ見られているのにお構いなしのハチミツスマイル。
「お昼食べよう!」
たったそれだけの言葉に、身体すべてを使って嬉しそうに表現してくる。
あたしもこれくらい素直だったら、と思うとなんだか切なくなる。
とにかくギュウっと抱きしめてくるリュウセイを押し返すのが精一杯。
「ちょっと、待ってってば……っ」