流星☆BOY【移行更新中】
「ところでヒメリは何してるの?」

 覗き込んできたリュウセイに慌てて雑誌を閉じた。

「なっ、なななんでもない!」

 傷を誤魔化すために慣れないブレスレットを作ってる、なんていったらどういう反応するんだろうか。

とにかく照れもあったし、必死に誤魔化す。

「ふーん」

 さすがのリュウセイも怪訝そうな顔をしていたけど、すぐにぱっと明るい表情に戻った。

「じゃあ、早くご飯たべ……」


 ほっと胸を撫で下ろした瞬間、リュウセイは言葉を紡いだ。

いくらたっても続きが聞けないので、呆れて振り向いたときだった。


「んもう、どうしたの……」

 すこしざわついた教室内は、その扉に一直線の視線。

確かに、その姿を見ればあたしもリュウセイも固まってしまう。


「ベティ!?」

 リュウセイがすっとんきょうな声を出すと、金髪の少年は例の怪しげな服装ですっと手を上げる。

特に表情も変えず、ただあたしたちを見て。


「…よう」

 ただそれだけ、言った。


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