流星☆BOY【移行更新中】
「……は?」

 唐突の彼の言葉は、ようやく取り戻したあたしの自我を再び奪った。

 相変わらず笑顔が似合ってらっしゃるけど、あたしもそろそろ我慢の限界だ。

「あ、あのねぇ~…っ」

 きっと自慢の白い肌にもこめかみに青筋がたっていることだろう。

だけど気にしてる場合なんかじゃない。

「オネエさんをからかわないでくれるかなぁ?」

 堪えた怒りがにじみ出てしまった。

でも、あたしの言葉に彼は素直に反応した。


「違うよ!」

 丸い瞳が、あたしに必死に訴えかける。

「僕たちはこの時期になると、お嫁さんを探しに旅に出て一緒に星に帰るのが掟なんだ!」


 …ほ、星……?

展開につけていないのはあたしだけ?


 彼の言葉の意味が分からない。


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