初恋 ~キミが僕に残したもの~
連絡を取らなくなってから届いた彼女からの最後の手紙。


届いた事のない真っ白な封筒に嫌な予感がした。


震える指先に力を込めて中身を読んだときは心臓を鷲づかみにされた。
一瞬息をするのも忘れた。


僕の中の時計は確実に止まった。


予感は的中した。



それは結婚式の招待状という耐え難い現実となって僕のもとにやってきた。



食べ物はのどを通らなかった。
水はのどの渇きを癒すことはなかった。
夜になって次の朝日を見るのが怖かった。
一日、また一日と彼女がぼくの手から離れていく日を思うたび、彼女から届いた何通もの手紙を紐解いては目を通し、胸をえぐられる痛みに耐え切れずに涙した。


そうして一週間悩み、彼女に初めて返事を書いた。



たった一言「出席いたします」と――
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