恋するバニラ

マホはマホなりに

わたしに罪悪感をもって過ごしているようだ

わたしが心の底では、マホをうらんでいるように

マホはわたしに罪悪感を持っていた

同じクラスになってもうすでに7ヶ月

毎日一緒にいるのに

どこかよそよそしいのは

2人の間には深い溝が存在しているから


チャイムがなって、この重い空気から逃れた


その後、放課後まで口を聞かなかった


こんなとき、サエコの存在の大きさに

思い知らされる

時々こんな空気になるとこが

あるが、それをもとに戻してくれるのは

サエコであった

授業中、マホの言葉を思い返した

(サエちゃんに会いに行こう)

そう決心した

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