恋するバニラ

イジメられていたのは

中二の1学期だった


「織田。あんたムカツクんだよ」


はじめなにが起こったのかわからなかった

それまで、話したこともないような

隣のクラスのこのマホに廊下ですれ違いさまに

胸ぐらをつかまれ、そう

言われたのが始まりで

毎日のように嫌がらせをされた

靴に画鋲が入っていたり、

教科書を隠されたりは、もちろん

クラスメイトを脅して、

無視をさせたり、酷いときは

先生にデマを流して、

両親が学校を呼ばれるような

嫌がらせをしてきた

親まで巻き込まれてのイジメに

わたしは耐えられなくなり

転校を考えようかと思っていた矢先

サエコが転校してきた
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