恋するバニラ
帰り道
4人で『カフェドルチェ』へと
入る
「やあ。いらっしゃい」
このカフェのオーナーの
マサトがにこやかに言う
店内は相変わらずにぎわっている
「いらっしゃいませ。今日は
天気がいいから、お前達は
カフェテラスだ」
ケイゴは、呆れたように
テラスのへと案内する
「たまには、店内がいい!」
マホが不服そうにそういう
「仕方がないだろう。
お前達がいると、
他のお客様の迷惑だ
それより、お前らテスト
終わったのか?」
「うんばっちりだよ」
マホは胸を張ってそう言った
一番信用できね~~~
といった顔で、ケイゴは
マホをみる
オーダーをとり、ケイゴは
店内へと入っていく
その姿をわたしとサエコは
うっとりと見ていた
「やっぱり、ケイゴ先輩
かっこいいよね~~」
「うんうん。この1週間
あのいまいましいテストの
せいであえなかった分
今日はしっかり見とかなきゃ」
わたしとサエコの視線を感じ取ったのか
ケイゴの背筋が一瞬そわっとする