恋するバニラ
放課後

今日はドルチェに行く約束を

以前からしていた日

気まずい雰囲気だな・・・と

思いつつも、サエコの

押しの強さに負けて

渋々行くことになった

マホもそれは同じようで

文句も言わずに放課後

門のところで、ミナとすでに

待っていてくれていた。


「お待たせ~~~」


サエコは、わたしが

逃げないようにと

わたしの腕をつかんで

マホたちのところへ駆け寄る

サエコとわたしは

言葉を一瞬、失った

門で、側に来るまで

気づかなかったが

一緒にコウイチも待っていたのだ
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