恋するバニラ
「ああ。片桐はわたしが誘った

 別に問題ないだろ?」


さあ、行こう。と、マホは

先にスタスタと歩いて行ってしまう

後を追うように、ミナも

マホについていく

戸惑っているわたしとサエコに

コウイチは、


「違う。俺がマホに頼んだんだ

 織田の好きなやつってどんなやつだ

 って聞いたら、今日これから

 みんなで行くから一緒に行けばって

 もし、迷惑なら俺やめとくよ」


コウイチはそう言って、

わたしの機嫌を伺っていた


「別に相手に迷惑かけないでくれれば

 お茶しにいくだけだからいいけど?

 ね。サエちゃん」


「え?ええ・・。

シロが気にしなければ

わたしはかまわないよ

でも、片桐ってチャレンジャーだよね

普通、一緒に見に行くかな~~」


サエコは呆れ顔

コウイチは複雑な顔をして

苦笑いをした


「ちょっと~~サエコたち~

 遅いって!置いていくぞ」


遠くから、マホたちが

呼んでいたので、急いで

追いかけた


< 36 / 37 >

この作品をシェア

pagetop