異次元の旅人(ディメンション トラベラー)

丸く太った大臣をヴィンセントは担いで王の下へ運んだ。

「一緒にオレットを追いかけて撃たれちまったんだ、静かに眠らせてやってくれ」

王は頷いて大臣の遺体を運ばせた。

ヴィンセントは王の耳元に近づき用意して欲しい物がある。

と言って用意して欲しい物を言うと部屋を後にした……

数分後、ヴィンセントは用意ができたか確かめに戻ってきた。

用意ができたことを確認すると王に言い放った。

「オレットは森を抜けた所にある砦に捕らえられてる、大勢で行くとばれちまうから一人で潜入させてもらう！じゃ!!」

「あっ！ヴィンセント殿」

ヴィンセントは扉を開けて飛び出していった。