異次元の旅人(ディメンション トラベラー)
「息をしてない……いやまだ間に合うかも人工呼吸を……」

男が少女の口元に自分の唇を持っていく……

その時男の帽子が取られて女の子のビンタが飛んできて男は吹っ飛んだ。

「あぎゃ~」

女の子が立ち上がると奪った帽子をかぶった。
女の子には大きすぎて帽子がぶかぶかだ。

「ほら吹きめ、ちゃんと息してるわよ!!あの場合は人工呼吸じゃなくてどうしたんですか?って聞くもんでしょ!!」

女の子が男に手を伸ばし引っ張って起こした。

立ち上がった男が口に入ってしまった砂を吐いて女の子に質問した。

「さぁ~君みたいな美少女がこんな荒野のど真ん中で死んだふりしてた理由……を聞く前に帽子返せ!!……の前に周りがなんで殺気だらけなのか聞こうか?」

男は静かに腰の銃を抜いた。
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