空の神衣
 影縫の答えに満足すると、津也は右足を後ろに振り上げる。

「っらあっ!」

 気合いと共に回し蹴りを放つと、足先から重い風が走り、シオンの熱波と激突する。

 パシュウゥッ

 軽い音がして互いの技が消滅する。

(いい武器を手に入れたようですわね。そうこなくては)

 シオンはようやく本気を見せた津也に、出し惜しみはしないと決めていた。

『イーフリート、全開でいきますわよ』

『承知した』
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