空の神衣
「…それにしても、いい加減待ってられないな」

『仕掛けるか?』

 などと言いながら、それでも待つ。

「はぁ、はぁ…」

 ようやく蒼馬の前までたどり着いたルイは、へたりこんでしまった。

「オープニングでバテてどうすんだ、お前は」

 呆れながら、蒼馬はルイの背中を擦ってやる。

「そ~まが悪い…」

 ルイは恨めしそうに、上目使いに蒼馬を睨む。

「りんりん…泣かせた…だから…」

「だからって、なんで砂漠なんだよ」
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