空の神衣
「契約もしてないツールが一人歩きしてる?そんな事例、見たことも聞いたこともないわ」
そう言われても、津也とて事態が理解できていない。
「どうなってるんだろうねえ。まあとにかく、準備しとこうぜ」
「うん。じゃ、珠に触って集中して」
津也が珠に触れると、闇珠の姿が靄のように霞んでいく。
『同調する瞬間、のしかかられるような重圧があるわ。額に力を集めて』
言われた通り、津也は額に力が集まるように意識を集中する。
やがて闇珠の姿は津也に溶け込むように消え、残ったリボンと珠が右手に巻き付く。
同時に、津也は押し潰されそうな感覚に襲われる。
「う…むうっ…」
思わず顔をしかめる。
『う…くう…』
津也の意識に、闇珠の苦しげな声が響く。
『闇珠、どうした』
『津也の心…深くて…暗い…引っ張られる…』
津也の意識の中で、闇珠はどこまでも落ちていく感覚にとらわれる。
その深い意識の奥に、少女が佇んでいた。
『やはり君が来たか。久しぶりだね、オーブ』
微笑む少女に、闇珠は見覚えがあった。
『あなた、カードね』
『そうだよ。私は戦士に取り込まれて、ここで今まで眠っていたんだ』
そう言われても、津也とて事態が理解できていない。
「どうなってるんだろうねえ。まあとにかく、準備しとこうぜ」
「うん。じゃ、珠に触って集中して」
津也が珠に触れると、闇珠の姿が靄のように霞んでいく。
『同調する瞬間、のしかかられるような重圧があるわ。額に力を集めて』
言われた通り、津也は額に力が集まるように意識を集中する。
やがて闇珠の姿は津也に溶け込むように消え、残ったリボンと珠が右手に巻き付く。
同時に、津也は押し潰されそうな感覚に襲われる。
「う…むうっ…」
思わず顔をしかめる。
『う…くう…』
津也の意識に、闇珠の苦しげな声が響く。
『闇珠、どうした』
『津也の心…深くて…暗い…引っ張られる…』
津也の意識の中で、闇珠はどこまでも落ちていく感覚にとらわれる。
その深い意識の奥に、少女が佇んでいた。
『やはり君が来たか。久しぶりだね、オーブ』
微笑む少女に、闇珠は見覚えがあった。
『あなた、カードね』
『そうだよ。私は戦士に取り込まれて、ここで今まで眠っていたんだ』