空の神衣
『あと一ついい忘れたことがある。技を繰り出すには精神力を消費しなくてはならない』
『え?そうなのか』
それこそ早く教えてくれ、と津也は思う。
『つまり、無駄に衝撃波飛ばしてたらバテて戦えなくなるわけか』
体力には自信のある津也だが、気付いてみれば額に汗が滲み、やや呼気が荒くなっている。
それに対し、アルベルトはむやみにムチを振り回しながら、一向に疲れた様子はない。
「あいつ、神経までイカれてんのか。疲れ知らずはうらやましいが、ああはなりたくねえな」
津也は肩をすくめる。
『のんびり構えている場合ではないよ。あの男、自分の異変に気付いていない』
影縫の声が険しくなる。
『よく見て、津也。あの男の手足が長く伸びているだろう』
『え?そうなのか』
それこそ早く教えてくれ、と津也は思う。
『つまり、無駄に衝撃波飛ばしてたらバテて戦えなくなるわけか』
体力には自信のある津也だが、気付いてみれば額に汗が滲み、やや呼気が荒くなっている。
それに対し、アルベルトはむやみにムチを振り回しながら、一向に疲れた様子はない。
「あいつ、神経までイカれてんのか。疲れ知らずはうらやましいが、ああはなりたくねえな」
津也は肩をすくめる。
『のんびり構えている場合ではないよ。あの男、自分の異変に気付いていない』
影縫の声が険しくなる。
『よく見て、津也。あの男の手足が長く伸びているだろう』