空の神衣
うつむいて呟く闇珠。
これまで、契約者の心理を深く知りたいと思ったことはない。
「どうして、津也のことがこんなに気になるのかな…」
すると、晶がくすくす笑いながら言う。
「さては、兄ぃにホレたなぁ?」
「え?」
呆気に取られる闇珠。
晶はチッ、チッと人差し指を振る。
「冗談や、半分はな。せやけど兄ぃは闇珠にとって、タダの契約者にとどまらん存在になっとるんやな」
「うん…それは分かるんだけど」
津也が自分にとって特別であることは、闇珠も自覚している。
闇珠が不思議に思ったのは、なぜ晶がそのことに気付いたのかだった。
「どうして、晶にそんなことが分かるの」
ストレートに尋ねてみると、晶はまた笑う。
「ウチかて乙女や。恋のひとつくらいしとる。せやから、闇珠の顔見てピンときたんよ」
「ふうん…」
理解したわけではないが、なんとなく分かったような気がした。
これまで、契約者の心理を深く知りたいと思ったことはない。
「どうして、津也のことがこんなに気になるのかな…」
すると、晶がくすくす笑いながら言う。
「さては、兄ぃにホレたなぁ?」
「え?」
呆気に取られる闇珠。
晶はチッ、チッと人差し指を振る。
「冗談や、半分はな。せやけど兄ぃは闇珠にとって、タダの契約者にとどまらん存在になっとるんやな」
「うん…それは分かるんだけど」
津也が自分にとって特別であることは、闇珠も自覚している。
闇珠が不思議に思ったのは、なぜ晶がそのことに気付いたのかだった。
「どうして、晶にそんなことが分かるの」
ストレートに尋ねてみると、晶はまた笑う。
「ウチかて乙女や。恋のひとつくらいしとる。せやから、闇珠の顔見てピンときたんよ」
「ふうん…」
理解したわけではないが、なんとなく分かったような気がした。