空の神衣
意識が覚醒すると、闇珠は津也に押し倒されていた。
「う…く…」
同時に感覚も戻り、襟を掴まれているため息苦しくなる。
やや遅れて、津也も正気に戻る。
「あ…」
体勢に気付き、津也は手を離す。
何がどうなったのか、闇珠の服はあちこち破れている。
慌てて体を起こす津也の腕を取り、闇珠は満面に笑みを浮かべる。
「もう、今度こそ本当に大丈夫みたいね」
津也は闇珠と目を合わせられず、気まずそうに手を見る。
「何とかな…今は大丈夫だよ」
眩暈を起こして動けない津也を、闇珠が玄関でしたように抱き締める。
「無理しないの。そろそろクッキーが焼き上がる頃合いよ」
愛しそうに、闇珠は津也の頭を撫でる。
津也はされるままに撫でられている。
「闇珠…また背丈伸びてないか?」
闇珠の答えは、先刻とは少し違った。
「…私が、そう望んでいるからかもしれない」
「闇珠が?」
「そう。私は今、人間になりたいと思ってる」
「う…く…」
同時に感覚も戻り、襟を掴まれているため息苦しくなる。
やや遅れて、津也も正気に戻る。
「あ…」
体勢に気付き、津也は手を離す。
何がどうなったのか、闇珠の服はあちこち破れている。
慌てて体を起こす津也の腕を取り、闇珠は満面に笑みを浮かべる。
「もう、今度こそ本当に大丈夫みたいね」
津也は闇珠と目を合わせられず、気まずそうに手を見る。
「何とかな…今は大丈夫だよ」
眩暈を起こして動けない津也を、闇珠が玄関でしたように抱き締める。
「無理しないの。そろそろクッキーが焼き上がる頃合いよ」
愛しそうに、闇珠は津也の頭を撫でる。
津也はされるままに撫でられている。
「闇珠…また背丈伸びてないか?」
闇珠の答えは、先刻とは少し違った。
「…私が、そう望んでいるからかもしれない」
「闇珠が?」
「そう。私は今、人間になりたいと思ってる」