空の神衣
そして、闇珠もそのことには気づいていた。
本来なら津也の身体能力を飛躍的に高めるはずの自分が、逆に枷になっている。
闇珠は必死に津也と同調しようとするが、存在そのものが変異しかけているためか思うにまかせない。
闇珠は苦悩していた。
同調を解除すれば、津也は少なくとも身体能力を存分に発揮できる。
だが、闇珠が力を送らなければたちどころに消耗してしまうだろう。
(このままじゃ、あといくらもまともに戦えないわ。どうすれば…)
その時ふと、闇珠はあることに気付いた。
あるのだ。
今の闇珠が、津也に本来の能力を発揮させる方法が。
(でも…津也は絶対にダメだって言うよね…)
そうこうする間にも、
アガートラームは雷光を繰り出す。
「そらそら、どうした。全く勢いがないではないか」
勝ち誇ったような高笑いをあげる。
「つくづく、状況が分からんヤツだな…」
半ば呆れながら、津也は回避を諦めて雷光を撃墜する。
更に残った黒い力弾が束になって虚空を走り、アガートラームに迫る。
「そんなもの、私には効かんぞ」
軽く剣を一閃しただけで力弾は掻き消される。
本来なら津也の身体能力を飛躍的に高めるはずの自分が、逆に枷になっている。
闇珠は必死に津也と同調しようとするが、存在そのものが変異しかけているためか思うにまかせない。
闇珠は苦悩していた。
同調を解除すれば、津也は少なくとも身体能力を存分に発揮できる。
だが、闇珠が力を送らなければたちどころに消耗してしまうだろう。
(このままじゃ、あといくらもまともに戦えないわ。どうすれば…)
その時ふと、闇珠はあることに気付いた。
あるのだ。
今の闇珠が、津也に本来の能力を発揮させる方法が。
(でも…津也は絶対にダメだって言うよね…)
そうこうする間にも、
アガートラームは雷光を繰り出す。
「そらそら、どうした。全く勢いがないではないか」
勝ち誇ったような高笑いをあげる。
「つくづく、状況が分からんヤツだな…」
半ば呆れながら、津也は回避を諦めて雷光を撃墜する。
更に残った黒い力弾が束になって虚空を走り、アガートラームに迫る。
「そんなもの、私には効かんぞ」
軽く剣を一閃しただけで力弾は掻き消される。