空の神衣
『そうだよ。僕は今までずっと、兄さんと一緒にいたんだ』
「ということは、混ざっていた魂が分かれたってことか」
『そのようだな』
思いもかけず、果たされた出会い。
しかし、すぐに別れなくてはならない。
津也は踵を返し、手を振って歩き出す。
「いつか地獄で会うことがあったら、その時はよろしくな」
『ああ。小さな恋人に、よろしく』
徹也も手を振る。
一度だけ振り返り、津也は花道を引き上げる。
『これで、僕の願いはかないました。ありがとうございます、王様』
『これから途方もない時間、貴様は私を監視しなくてはならん。これくらいの褒美はあってもよかろう』
二人は顔を見合わせて笑う。
やがて、道は閉ざされる。
「ということは、混ざっていた魂が分かれたってことか」
『そのようだな』
思いもかけず、果たされた出会い。
しかし、すぐに別れなくてはならない。
津也は踵を返し、手を振って歩き出す。
「いつか地獄で会うことがあったら、その時はよろしくな」
『ああ。小さな恋人に、よろしく』
徹也も手を振る。
一度だけ振り返り、津也は花道を引き上げる。
『これで、僕の願いはかないました。ありがとうございます、王様』
『これから途方もない時間、貴様は私を監視しなくてはならん。これくらいの褒美はあってもよかろう』
二人は顔を見合わせて笑う。
やがて、道は閉ざされる。