空の神衣
後述はかくも憂鬱に

つまりはあとがき

 ままならないことというのは、多々あるもので。

 もっと殺伐とした展開になるはずだったんだ、もともとは。

 それが、どこをどう間違えたんだろう…

 そりゃまあ、身も蓋もないデスゲームじゃ読者の感覚が麻痺するんじゃなかろうかという危惧はあったんだけど、最後に主人公を死なせるかどうかはかなり悩んだ挙げ句の苦肉の策といいますか。

 無理矢理なハッピーエンドはやりたくないから、津也の行く末に影を残してみたり。

 ただバトルが続くだけでは味気ないと思って日常の光景も入れてみたけど、どうも取って付けた感がありありと滲み出てるなあ…

 そういう感想持った人、多いんじゃないかな。

 だいたい、不毛な戦いのパートナーがなんでおちびさんなのか。

 答えは「違和感」。

 およそ戦いと相容れない要素を持ってきて、凄惨さを引き立たせようとしたわけで。

 それとまあ、下手に年頃にしてしまうとラブストーリーを期待する読者が出てこないかって懸念もあったし。

 そのへん、実はうまく展開できたか自信はない。

 ほんとに、ままならないことはあるもので。

 勧善懲悪でもアウトレイジでもない、難しい路線を選んでしまったのは自分なだけに、誰に文句も言えませんが。

 含みを持たせたような終わり方にはなってるけど、続編書く予定はありません。

 愚痴で終わるというのもアレですが、このへんでお開きとさせていただきます。

 最後になりますが、大切なキャラクターを快く貸してくれた海月さまにお礼を申し上げます。

 といったところで、他の作品も覗いていただけることを望みつつ筆を置きます。
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