空の神衣

「オレはシオンを殺すんだああぁっ！」

　跳ね起きたアルベルトは、全身から流血していることなど全く意に介さない。

　その目は最早焦点が定まっていない。

　びくん。

　アルベルトの体が大きく震えた。

「ぐああぁぁっ！」

　耳を突ん裂くほどの叫びと共に、毒々しい緑色に染まっていく。

　先程の津也のような変異だが、アルベルトは苦悶の表情を浮かべ、うめき声をあげる。