空の神衣
「認識できない?」

 津也は驚いた。

「いないはずの人間がいると、色々ややこしくなるからね。次元の狭間に待機所みたいなものがあるから、そこに行ったんじゃないかな」

 ふむ、と津也は頷く。

「なるほど。それでアルベルトはカードを失った時点で世界に認識されたわけか」

「その場面は見ていないけど、アルベルトっていう人が昔の人ならね」

 闇珠は頷く。

「死に瀕する者がサバイバーになって命の時を得ると、勝ち残るか負けるまで生き続けるの。勿論あなたもね」



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