さくらんぼ
リビングへ行くと、静けさが漂っていた。
いつもキッチンで笑っていた谷村さんも、お皿を拭いてた高橋さんも、ほうきを持ってた岡田さんさえもいない。

「何考えてんだろ…」
頬をふくらましムスッとした顔で、私はキッチンの中へ入っていった。

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