君が忘れられない
美里がふざけて言う。




「あ、そうだ。おい、南」




「はい?」




「お前は向こうで、別メニューだ。何たって、去年の走りで一目おいているもんだからな。あ、1年の男子が先に行ってるから、教えてもらってくれ」




「はーい」




って、なんで女子、私だけ?




意味わかんないよ、先生~・・・。




でも、頑張らなきゃね!




と思いつつも、グラウンドのはじっこにいるメンバーを見て、「頑張ろう」と思う気持ちがすぐに消えたのも言うまでもない。




だって、こいつ等全員男子男子男子!!!




人数を数えてみると・・・、いーち、にーい、さーん・・・5人?




ご、5人!?




「うっそだぁ!!」




私の叫び声に、5人の男子が振り向いた。
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