君が忘れられない
「す、すいません・・・」




「あれ?あんたが南 心亜さん?」




なれなれしく、私の名前を呼ぶ奴。




「そーですけど」




「意外だな、外見。もちょっとクールかなって思ってたのに。期待はずれー」




うっさいわね、っとでも初対面の奴に言えるわけでもなく、心の中で叫んだ。




「よろしくね。あ、メニューって何するの?」




「教えてくれる人にタメ語?」




いやいや、君の方が年下ですって。




「一応、私の方が年上です。で、何?」




「つまんねーの。最初に、自己紹介からしてー、えーっと、なんだっけ?龍」




奴は龍という友達に尋ねた。




「10分間走。次に、1往復ダッシュを10本。最後に、校舎周り10周でストレッチをして解散」




「・・・だってさ♪」




奴は私を見て笑った。




なーんだ。案外楽そうなメニューじゃん。
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