君が忘れられない
「んーと、自己紹介、ね。私のこと、しってるから良いとして―」




「は?駄目に決まってんじゃん。何とぼけたこと言ってるわけ?」




「いちいち五月蠅いなー。2年1組!南 心亜!はい、終わり!次!」




「何その短い自己紹介!自己紹介っつーもんは、こんな感じだろ?
1年3組、田原 雅貴(たはら まさき)。職業は、学校に通うこと。あと、フリーの男でーす♪って感じで、次!」




「1年3組、樋口 直(ひぐち なお)。俺もフリー♪」




「1年2組、古賀 明良(こが あきら)。よろしく」




「1年1組、二宮 玲皇(にのみや れお)。よろしくっす」




「1年3組、秋田 龍(あきた りゅう)。宜しくお願いします」




「俺達全員、男子バスケ部です!!」




っと言い残して、喋りはじめた。




ちょ、ちょっと待って。バスケ部ってことは、毎日隣で練習してんでしょ?しかも、体力あるならミニからやってるんじゃ・・・。




「・・・知らなかった・・・」




「ん?」




雅貴が突っかかってきた。




「や、何でもない・・・。さ!練習はじめようか!」
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