君が忘れられない

/外周

その日の練習が終わった次の日、まだテスト休みの私達には、最も嫌な練習が待っていた。




それは、校舎の外周。




ジャリ道やコンクリートがあって、最もきつい練習だ。それを短時間でしなきゃいけないのが、一番きつい。




「よーし、全員揃ったな。男子15周、女子10周。一回り2㎞ぐらいだから、25分くらいで終わるだろう」




無茶言うなよ、先生~・・・。




「無理だよねー。でも、心亜なら楽勝じゃない?」




「いやいや!!とんでもない。この練習が一番嫌いなの!!」




「嘘ばっかりー。だって、去年だってだんとつ1番だったじゃない」




「それは、それは・・・。でも!!体重も増えたし(?)、体重いじゃん!?美里は、痩せてるから・・・」




「心亜、貴方のスタイルには負けますって」




「おい、美里!」




「いやいや、美里の方が!!」




「みーりーちゃーん?もう、始まってますけど?」




「あぁ!?最悪じゃん!!圭、早く言ってよぉ!!」




そう言って美里は、圭を睨んで走っていった。
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