君が忘れられない
そう言って私は、グラウンドに出た。




「心亜?お前、大丈夫か?」




「大丈夫だよー。あ、圭。もうすぐ美里の誕生日って知ってた?」




「あーうん。知ってる。何やれば良いのかわかんないけど・・・。何あげたら喜ぶかな?」




「美里は、プーさんが好きだよ?」




「わかった!サンキューな!心亜♪」




「いーえ!」




圭と喋ると、明るくなる。




そんな彼氏を持っている美里が羨ましい。




圭と私は幼なじみで、家も近い。だから、学校に行くときは美里と3人でいつも行くんだけど、2人が付き合い初めてからは、私はお邪魔虫になるから独りで行っている。




「あーあ」




そう言って、石の上に座り込んだ。




「南?もうすぐ帰ってくるけど、準備できてるか?」




「え?女子の次は、男子なんじゃ・・・」




「男子は後。お前が入っているからな。独りで帰れないだろ?」




「あー、そーですね・・・」
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