sweet time.激甘彼氏
「日向、いる?」
2-Bの教室に
冷たい空気が流れた。
校内で一番怖い女子が
怖い顔してきたからだ
「日向君は…いません」
2-Bで目立っている女子も
思わず敬語だ。
「………アイツ…」
ガンッッ!!!
由樹菜は近場にあった
イスを蹴り倒し
どこかへ行ってしまった
それと
同時に春也が入ってきた
「あ…春、日向知ってるか?」
男子が春に尋ねる
「あ?知らねえし…
いねぇの、アイツ」
「ああ。さっきDの飯岡が来てさ……」
「由樹菜が?」
春は青ざめた。
由樹菜が花の親友だってこと
知ってたから…
春は
「さっさと言えや!」
と叫んで
教室を出ていった。
由樹菜はまだ廊下にいた
「由樹菜っ!」
「……春也、あ。
日向知ってる?」
「そのことなんだが…
実はあれさ………
俺のせいなんだ」
「あ?」