sweet time.激甘彼氏
秋side.



[ただいまお掛けになった電話は電波の届かない場所にいるか電源を…]


なんで切ってんだよ!?


俺は携帯を
屋上のフェンスに
投げつけた。


「…………なんだよ」


“秋の彼女だと思ってたのはあたしだけ?!”


……………馬鹿か


なんだそれ。


「我慢してたのによー…」


“秋は、私の体が
目当てなだけでしょ?”


アイツを失ったみたいに

花を失いたくなかった



ただそれだけ。



「花……」



今朝のことを思いだす。


花の寝起きを見ただけで
襲いたくなって……



襲えばよかったのか?



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