sweet time.激甘彼氏


あたしはまた
家のほうに走り出した。


生徒指導の怒鳴り声が
遠くで聞こえた。



秋…秋、秋、秋っ!!!!



早く秋に会いたくて
気持ちばかりが先走り、
何度もこけてしまう。


でも、あたしは
走った。


秋に気持ちを
伝えるために


「秋…あき…キャッ!!」


ドサ…


これでこけたのは
何回目だろう?


膝と手のひらが
ジンジンする……



秋…助けて…



「………花っ!?」



< 22 / 73 >

この作品をシェア

pagetop