極娘彼女と総長彼氏
しょうがねーなと言いながら、離してくれた。
「ちょっと待ってろ。」
秀明はコンビニに入って行った。
神楽は私の横に座って携帯をいじってる。

「ほら。」
秀明から渡されたのは、あったかいココアだった。
「ありがとうございます…」
受け取って顔にあてた。
「藤田美亜ちゃんでしょ?」
えっ!?
「俺らも南高なんだよね。
しかも、タメだから」
神楽は、びっくりしていた。
「えっ!?この子美亜チャンなの?
秀明気付いてたら言えよ~。
あ、美亜チャン。
これ、蓮さんには内緒な」
そうか…
メールがあったな。
「うん。分かった。
そのかわり…携帯貸してくれない?」
誰かに迎えに来てほしいんだけど。
「え、いいよ。
つか、迷子ちゃんだったんだ~」
差し出された携帯を受け取って、家にかけた。
プルループルルー
<はい。もしもし>
「もしもし。亮チャン?」
<美亜チャン?どうしたの?>
「実は、ちょっと迷子になっちゃって…
お父さんやお兄ちゃん達に見つからないように、出てこれない?」
<組長達に見つからないように…
分かった。どこに行けばいい?>
「ありがとう。ここは…」
説明して電話を切った。
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