極娘彼女と総長彼氏

大きい門を潜ると、宮本さんと亮ちゃんが掃除をしていた。
｢ただいま。掃除お疲れ様。｣
｢｢美亜ﾁｬﾝ。お帰りなさい。｣｣
宮本さんは32歳で亮ちゃんは24歳。
ほんとは私のこと、お嬢と呼ばないといけないんだけど、私は嫌だったからせめてﾁｬﾝ付けで呼んでと頼んだ。
玄関を入って皆に挨拶をして、自分の部屋に入った。
疲れたなァ。でも、陸と葵と同じクラスでよかった。
瑞稀とも仲良くなれたしいいゃ。
ベッドにバタンと倒れて寝た。
｢美亜!夕食だよ!!｣
｢ぅーん。和兄おはよ｣
ベッドから降りて、リビングに行った。
｢美亜早く席に着きなさい｣
｢は～い。お母さんお土産ちょーだい｣
昨日までラスベガスにお父さんと行ってた。
今でもラブラブで見てるこっちが恥ずかしい。
｢後であげるから、さっさとご飯食べなさい｣

｢あれ?お父さんと悠兄は?｣
和兄はいたけど、お父さんと悠兄がいない。
｢李央達はちょっと事務所行ったから、先食べよ｣
｢わかった。｣
｢｢｢いただきます。｣｣｣
今日のご飯は洋食だぁ。
｢んーおいしー。｣
ご飯を食べてる途中に、ただいま～という声が聞こえた。
｢お父さんおかえり。｣
｢｢｢組長お疲れ様です。｣｣｣
｢悠兄、大野さん、ｹﾝﾁｬﾝおかえり。｣
｢ただいま。じゃあ俺行きますんで。お疲れ様でした。｣
お父さんに頭を下げてリビングを出た。
｢俺も行きます。お疲れ様でした。美亜バイバイ｣
｢ｹﾝﾁｬﾝお疲れ。またね｣
大野さんはお父さんの右腕で仕事をしてる。
大野さんの息子のｹﾝﾁｬﾝも悠兄と同じ歳で兄弟のように育てられた。
ｹﾝﾁｬﾝは悠兄の右腕になる人で、仕事を頑張ってる。
｢李央お疲れ様。｣
｢ただいま。柚佳。｣
―チュ―
まただよ。子供達の前でもキスをする。
もうだいぶなれたけどね(呆)
私は、そのままリビングを出てお風呂に入った。
髪をｼｬｶｼｬｶふいて、自分の部屋に戻った。
明日も楽しみだなぁと思いながら、眠りについた。



――明日おこることも知らずに…