極娘彼女と総長彼氏
「ったく。何食いたい?」
おもしれー。
何黙ってんだ?
「美亜?」
「へ?」
ほんとおもしれー。(笑)
「色気ねぇー女だな」
「そんな笑わなくても…。なんでもいいよ」
ちょっとふて腐れながら答えた。
「じゃあお好み焼きな。行くから用意しとけ。」
「お、創屋行くん?」
俺らの行きつけの店だ。
「ちょっと電話してくる!」
急いでケータイを持って外に出て行った。
俺は美亜の後に続いて、外に出た。
「だって…あッ」
俺は美亜からケータイを取った。「もしもし。お疲れ様です。」
<あ゛!?蓮か?>
「はい。蓮です。」
<お前分かってんだろうな>
「大丈夫ッスよ。守るんで」
悠斗さんは笑って<頼んだぞ>と言った。
「じゃあ失礼します。」
ピッ!
「早く行くぞ。」
「えッ。あ、待って」車に乗って創屋に行った。
「おばちゃん来たで。」
「いらっしゃい」
「また来たんか。お前らも暇だなぁ」
おっちゃんは昔、雅龍に入ってたらしい。
「おっちゃんも俺らこうへんと寂しいんちゃう?」
俺はアホくさと思いながらいつもの席に座って、タバコを吸った。
「アホか。そちらのお嬢ちゃんは?」
「あ、はじめまして。藤田美亜です。」
< 49 / 144 >

この作品をシェア

pagetop