極娘彼女と総長彼氏
いつものように蓮達の帰りを待ってると、ケータイが震えた。
着信:蓮
「もしもし」<美亜今日迎えに行けなくなった。わりぃな>
「わかった。じゃあ私帰るね」
<陸と一緒に雅龍来てもいいんだぞ>
「いいよ。今日は久しぶりに葵と遊ぶ」
<ん。了解。なんかあったら電話しろよ>
「はーい。じゃあね。バイバイ」
ケータイを切って葵とこに行った。
「葵、今日遊べる?」
「岡崎先輩達はいいの?」
驚いた表情をした。
「うん。今日はムリだってさ。久しぶりに遊ばない?」
「うん!最近美亜と遊んでないから暇だったし。愚痴いっぱい聞いてよ!」
愚痴ってウッチーのことだろうな…
「じゃあ、カラオケ行こー」
いつも行く安いお店に行った。
「じゃんじゃん歌うよ~♪」
テンションアゲアゲで♪(笑)
葵は歌が上手い。
宇多田ヒカルは、十八番だと思う。
私は下手だけど、皆にお世辞で上手いって言われる。
19/あの紙ヒコーキくもり空わって
「あ、私だ♪」
―夢を書いたテストの裏~紙ヒコーキ作って明日に投げるよ~♪―
いっぱい歌って、カラオケから出た。
「私バイトだから、美亜気をつけてね。
バイバイ」
「うん。バイバイ」
私は、街をブラブラして家に帰ろうとした。
細い道を曲がろうとしたら、後ろから口をハンカチで押さえられた。
蓮助けて…
そこで、意識が途切れた―
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