極娘彼女と総長彼氏
「そっかぁ。美亜はどうしたいの?」
どうしたいのかな。
関係を壊すのも嫌。
でも気持ちを伝えたい。
「私もよくわかるよ。ウッチーとそうだから…。」
葵達は、良いよ…
両思いなんだから。
ガチャ―
「あ、いたいた。」
屋上に来たのは、美桜チャンだった。
「おはよー。ちょっと美亜と話したかったんだけど気付いたら昼でさぁ」
美桜チャンは、すごく制服が似合っていた。
「ウチも一緒にいい?
つか、ウチ櫻井美桜。よろ」
私の横に座った。
「私、葵。葵って呼んでね。」
葵と美桜チャンが自己紹介をして、ご飯を食べた。
「タバコ大丈夫?吸ってもいい?」
「大丈夫だよ」
そういうと、美桜チャンはポケットからタバコとライターを出した。
「カッコイイライターだね。」
龍の絵がついてる。
「ん?あ~これジッポーだよ。蓮にぃと買いにいった。」
あのときかな?
チクッ―
2人で歩いてる姿を思い出したら、胸が痛んだ。

ガチャ―
「あ、おった。」
喋っていたら、アユチャンが入って来た。
「ゲッ、歩かよ。」
不機嫌そうに、タバコを消した。
「ゲッってなんやねん!蓮が怒って不機嫌にさしたん誰や。」
蓮…怒ってるんだ。
「さぁな。」
よいしょと立ち上がって、んーと伸びをしていた。
「美桜やろ!本間どうにかしろや」
困り果てたように美桜チャンを見た。
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